
大山 エンリコイサム (Enrico Isamu Oyama)
美術家。エアロゾル・ライティングのヴィジュアルを再解釈したモティーフ「クイックターン・ストラクチャー」を起点にメディアを横断する表現を展開し、現代美術の領域で注目される。イタリア人の父と日本人の母のもと、1983 年に東京で生まれ、同地に育つ。2007 年に慶應義塾大学環境情報学部卒業、2009 年に東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。2011-12 年にアジアン・カルチュラル・カウンシルの招聘でニューヨークに滞在以降、ブルックリンにスタジオを構えて制作。2016-20 年に大和日英基金(ロンドン)、マリアンナ・キストラー・ビーチ美術館(カンザス)、ポーラ美術館(箱根)、中村キース・ヘリング美術館(山梨)、タワー49 ギャラリー(ニューヨーク)、神奈川県民ホールギャラリーなどで個展を開催。2015-20 年に『アゲインスト・リテラシー』(LIXIL 出版)、『ストリートアートの素顔』(青土社)、『ストリートの美術』(講談社選書メチエ)、『エアロゾルの意味論』(青土社)などの著作を刊行。
『美術手帖』2017 年6 月号ではエアロゾル・ライティングの特集を企画・監修したほか、「コム デ ギャルソン 2012S/S ホワイトドラマ」、「シュウ ウエムラ ヴィジョン オブ ビューティー コレクション vol.02 オートストリート」、「ジンズ原宿店」などのコミッションワークも手がける。2020 年には東京にもスタジオを開設し、二都市で並行して制作を行なっている。