StareReapとのコラボレーションを通して
制作したのは、私にとって初となる完全デジタルの作品です。私の主要なモティーフ「クイックターン・ストラクチャー」の過去作品の画像をコンピュータ上で反転したり、重ね合わせたり、万華鏡のように増殖させて拡張し、新しい作品として再構成しました。「クイックターン・ストラクチャー」と地続きでありつつ、新たに生まれた「SPECULA」というシリーズです。
StareReap2.5は、2次元の平面と3次元の立体、またはイメージと物質のはざまに広がる両義的な空間そのものを複製する技術だと捉えました。つまり、絵具やキャンバスの2.5次元的なマチエールをそのまま複製する。それは絵画の原理的な問題にアクセスするテクノロジーかもしれません。